ここでは、パソコンの古くなったHDD(ハードディスク)を交換する方法を紹介して行きたいと思います。手順として旧HDDのバックアップ⇒HDD交換⇒OSインストール&データインポートという流れになります。
- 旧HDDのバックアップ
- HDD交換
- OSインストール&データインポート
今回HDDの交換に至った理由は、どうも最近パソコンのパフォーマンスが下がってきた感じが気になりだしました。Internet Explorerもよくフリーズするし何をやるにも重いんですね。
ポチ美
故障してからでは遅いので、HDD(ハードディスク)の交換をしようという考えに至りました。
Contents
【ステップ①】旧HDDのバックアップ
まず最初に古くなったHDDのバックアップを行いますが、その前にHDDの稼働時間を調べてみましょう。
ポチ美
一般的にHDDの寿命は約1万時間と言われています。パソコンを1日3時間使用すると、3×365=1,095時間。10,000÷1,095=9.13年で寿命が約9年です。
自分の場合は1日8時間は稼働させているので、8×365=2,920時間。10,000÷2,920=3.42年。3年から4年が寿命になります。だいたい妥当な線でしょうか?
フリーソフト「CrystalDiskInfo」でHDDの稼働時間を調べる
パソコンのHDDの状態をチェックできるフリーソフトの CrystalDiskInfo(クリスタルディスクインフォ) を使いパソコンのHDDの状態を調べて行きます。
外部LINK窓の杜 CrystalDiskInfoダウンロードページ
フリーソフトがダウンロードできる窓の杜で、CrystalDiskInfoをダウンロードします。
解凍してインストールすると、といきなり診断画面が現れました(笑)。
上から順に、
- HDD名
- 健康状態
- 温度
健康状態が「注意」と出ているのが気になりました。温度的には今の時期は室温が30℃なので仕方がないですね。更に項目欄を見てみると、
- 現在値
一般に数値が小さくなる程状態が悪い。 - 最悪値
今までの最も悪い数値。 - しきい値
メーカーが定めている危険な数値、限界値。
一般的に現在値がしきい値を下回ると危険と言われています。
合計の稼働時間が10,240時間ですか…。かなりの数字ですね。まだしばらくは使えそうですが、いつ何が起こるか分かりませんね。
HDDのバックアップ項目は4か所
パソコンのHDDをバックアップする訳ですが、ここではシンプルに最低限のデータだけをバックアップ(移行)する方法で進めていきます。下記に挙げものはパソコンのデータとして最低限必要なものです。
- メール
- お気に入り
- ドキュメント
- ソフトウェア
メールのバックアップ方法
Windows Liveメール
まずは、Windows Liveメールを起動させて、リボンから「電子メールのエクスポート」➝「電子メールメッセージ」と進みます。
Windows Liveメール エクスポートのダイアログが開くので、「Microsoft Windows Liveメール」を選択します。
つぎに、バックアップ先を聞かれるので、任意の場所を指定します。ここではデスクトップにバックアップフォルダを作成、その中に保存します。
「すべてのフォルダー」を選択。
エクスポートが始まりました。
これで完了です。
保存先を見てみましょう。デスクトップのバックアップフォルダ内に作成されています。
バックアップフォルダ内に保存されています。
お気に入りのバックアップ方法
次は、「お気に入り」のバックアップです。「お気に入り」とは、もう一度見たいWebページを保存できる便利な機能の事ですね。
Internet Explorer
ブラウザを起動させて、右上の星印をクリックして「お気に入りセンター」を表示させます。
「お気に入りの追加」の右の「▼」をクリックして「インポートとエクスポート」をクリックします。
「ファイルにエクスポートする」を選択。
「お気に入り」にチェック。
バックアップしたいフォルダを選択します。ここではすべてをバックアップするので「お気に入り」を選択。
保存場所を聞かれるので、任意の場所を指定します。ここでは先ほどメールをバックアップしたフォルダに保存します。最後に「エクスポート」➝「次へ」をクリックします。
google Chrome
今度はGoogleのブラウザ「Google Chrome」のブックマークをバックアップする方法です。Google chromeを起動させて、右上の「三」のマークをクリック、「ブックマーク」➝「ブックマークマネージャ」と進みます。
「管理」➝「HTMLファイルにブックマークをエクスポート」と進みます。
エクスポート先を指定しまが、ここではデスクトップのバックアップフォルダに保存していきます。
赤枠の中が保存されたHTMLファイルです。右がInternet Explorerで、左がGoogle Chromeです。ファイルをクリックするとブラウザが開きます。
ドキュメントとソフトウェアの保存方法
次は、ドキュメントに保存してある動画や画像等ですね。これは外部メディアにドラッグアンドドロップで保存させるだけです。ソフトウェアに関しても同様にすれば良いと思います。
【ステップ②】HDD交換
続いてHDD(ハードディスク)を新しい物に交換していきます。新しいHDDの容量は予算の都合で1TBです。楽天市場でバルク品が安価で売られていたので購入しました。旧HDDが2TBなので、ちょうど半分の容量ですね。
新品だが簡素な包装で販売されている商品。説明書等は付属していない。
旧HDDが5400回転で今回購入したHDDは7200回転なので少しは速くなりそうですかね?
HDD交換に必要なもの
パソコンのHDDを交換する場合にはあらかじめ下準備が必要になります。
- 交換用HDD
- プラスドライバー
まずは新しいHDDですが、バルク品という事ですが、どんな感じの包装なのでしょうか?
外箱のダンボールはしっかりした物です、さすがに楽天市場ですね。
ビックカメラとコジマとソフマップが合併(笑)。店名はどうなるんでしょうか?
早速開封してみると、プチプチに包まれたHDDと納品書が1枚でした。
さすがにバルク品、説明書も保証書もないと思っていたら、片隅に保証書発見。さすがに1年間は保障してくれるみたいです。
さらに開封していくとHDD(ハードディスク)がゴロンと入っていました。
HDDを交換していこう!
早速交換していきましょう。自分が使用しているパソコンはオールインワンタイプなので交換が簡単です。もう店頭に並んでいるのも珍しい位のパソコンです。
まずはパソコンをひっくり返します。
ドライバーを使いネジををはずして蓋を開けます。赤枠で囲んでいるところがHDDが入っているケースです。
ドライバーでネジを外しケースを取り出します。
ケースの横に左右2つずつ計4個ネジがあるので外していきます。
中に入っているHDDを取り出しました。
左が旧HDD、右が新HDDになります。
シリアルATA(SATA)同士なので、コネクタの形は同じになります。この規格違うと大変です(笑)。
先ほどのケースに新HDDを入れていきます。
パソコンの本体側のコネクタに合わせるように挿入します。
後は蓋を閉めるのみです。これでパソコンのHDD(ハードディスク)の交換が完了しました。
なお、取り出した旧HDDですが、外付けHDDケースを付けて外付けHDDとしてデータの保存用に使えます。
OSインストール&データインポート
最後にOSの再インストールと旧HDDからバックアップしたデータをインポートしてやりましょう。
OSの再インストール
OSの再インストールを行うために必要なものはリカバリディスクです。
調子の悪くなったパソコンを工場出荷時の状態に戻してくれるディスク。
基本的にはパソコンを初期化する時に使うものですが、OSが含まれているので新しく買ったHDDにも使用できます。パソコン購入時にリカバリディスクの有無を調べておくと良いですね。おそらくは2,000円から4,000円の料金がかかると思われます。
自分のパソコンは HP(ヒューレットパッカード) 製で、パソコン購入時にリカバリディスクが4枚付属していました。
リカバリディスクの1をパソコンに挿入してパソコンの電源をオンにします。
しばらくこの状態が続きます。
そのうちに、リカバリマネージャなるものが表示され、サプリメンタルリカバリディスクの有無を聞かれるので「はい」をクリック。
リカバリディスクが3までと、残りの1枚の計4枚あるので、これの事でしょうか。
「サプリメンタルリカバリディスクを挿入してください」と言われるので、ディスク1を取り出してサプリメンタルリカバリディスクを挿入します。「工場出荷時状態へリセット-ドライブ全体を消去し、工場出荷の状態にリセットします」にチェックを入れます。
さらに、「システムを工場出荷時の状態に復元しますか?と聞かれるので「はい」にチェック。 「キーボード、マウス、モニター以外のすべてのデバイスを外す必要がある」と警告されるのでOKをクリックします。
これで再インストールが始まりました。
約10分後に「リカバリディスク1を挿入」と指示が出ます。
以上で再インストールが完了しました。パソコンが真っ新になり気持ちが良いですね。
バックアップデータのインポート
OSの再インストールも完了したので、今度は旧HDDでバックアップしたデータを新しいHDDにインポートしてやりましょう。今回のバックアップ先はBD-REなので、パソコンにディスクを挿入しておきます。
メールのインポート
Windows Liveメール
パソコンが新しくなったので、Windows Liveメールの初期設定をしていきます。画面左下の「スタート」→「すべてのプログラム」→「Windows Liveメール」と進みます。
旧メールアカウントを入力していきます。分からなければ旧HDDのアカウント画面のスクリーンショットを撮影しておくと便利ですね。
このあたりも旧HDD同様に入力していけば良いです。
これで初期設定完了です。
ここからメールのインポートを行っていきます。Windows Liveメールを起動させて、①リボンから、②「メッセージのインポート」をクリックします。
Windows Liveメールを選択。
フォルダの場所を選択します。
「すべてのフォルダ」を選択。
インポートが始まりました。
無事にインポートが完了しました。
お気に入りのインポート
続いてはお気に入りのインポートです。
Internet Explorer 11
ブラウザを立ち上げて、右上の①「☆」→②「▼」とクリックしていき、③「インポートとエクスポート」をクリックします。
「ファイルからインポートする」を選択。
「お気に入り」を選択。
ファイルの保存場所を指定。
全体をバックアップしたので、「お気に入り」を選択、「インポート」をクリックで完了です。
これは大変便利なのですが、1つ不満を言うと、順番がバラバラでインポートされる事ですね(笑)。
Google Chrome
お次はGoogle先生のブラウザですね。Google Chromeを起動させて、①右上の「三」のマークをクリック、②「ブックマーク」➝③「ブックマークマネージャ」と進みます。
①「管理」➝②「HTMLファイルからブックマークをインポート」と進みます。
ファイルの場所を指定します。
これでインポート完了です。
ドキュメントとソフトウェアのインポート
これはすべてドラッグアンドドロップで新HDDへ移動させれば良いだけです。
最後に
以上で実際に行った旧HDD→新HDDの交換手順のレポートが完了しました。本当はHDD引越しソフトを使うと早く終わるんですが、今までにインストールした不要なプログラム等も一緒に引っ越されるので、イマイチPCがサクサク行かないんですね。
今回は旧HDDから必要なものだけバックアップした分、PCが幾分軽くなりました。HDDが新しいと気持ちが良いです。なお、今まで使っていた旧HDDですが、HDDケースを購入すれば外付けHDDとして利用できます。