食パンの型(アルタイト)の使い始めの手入れ方法や、パンが型にくっつかない方法を自分なりにマスターしたので紹介します。
自分はかれこれ10年近く自家製パン作りを行ってきました(途中で5.6年ほったらかし)。ホームベーカリーで材料を捏ねてガスオーブンで焼くだけの単純な作業です。
食パンを焼く場合にはパン型が必要になりますが、アルタイト制の食パン型の1斤用を使い続けてきました。初めは何の知識もなかったので、新しい食パン型に油を塗って焼いていました。
ところが焼き上がりに型から出すのにパンが型に引っ付いて取れにくいんですね。10年経った今でも焼き上がりは引っ付きます。どうするかと言うと、包丁を型の隙間に入れていき、引っ付いている個所を切っていきます。
パンを出した後は型に少しパンが残ります。
10年近くも使い続けてるのに、いい加減スパッと外れて欲しい物ですが、そういう訳にはいかないみたいですね(笑)。どうやら使い始める時にコツがいる様です。自分は全くその方法を取っていなかったので何時まで経っても食パンが型に引っ付く訳ですね。
このままではストレスが溜まるので新しい型を買う事にしました。それと、どうせならもう一回り大きい型を買ってみてはどうかとなりました。
今の型は1斤用ですが、横に細長いので洋菓子みたいな焼き上がりになってイマイチ食パンの感じがしないんですね。サンドイッチを作るにしても一回り小さいので具材が挟み難いです。
そこで一回り大きい型を購入しました。
Contents
アルタイトとは?アルミと違うの?
こちらが購入したアルタイト食パン型(フタ付) 1.5斤です。
開封してみると、なかなか頑丈そうな型です。
蓋を開けてみました。
長年使用してきた1斤の型と比べてみました。
やはり 一回り大きいですね。このように1斤の型が すっぽりと入ってしまいます。
「早速焼いたる!」という気持ちを抑えて最初の手入れを行っていきます。この最初の手入れをしなければ食パンが焼きあがった後引っ付いてしまいます。
1斤の型の二の舞にならないように、ここでしっかりと最初の手入れをしていきます。
いちばん最初に空焼きをする
アルタイト食パン型を購入して初めて使用する前に空焼きを行う事で、型離れや火の通りがよくなり耐久性がアップします。
1回目の空焼き
ガスオーブンの温度を150℃にセット、20分間焼いていきます。この時 型と蓋は別々に並べていきます。
焼き上がりの熱いうちに ゴミ・鉱油等の汚れを、乾いたタオルでふき取ります。次にサラダ油を型の内側に塗りこみます。この時、なるべく薄く塗っていくのがコツです。
かなり汚れていますね。
2回目の空焼き
今度はオーブンの温度を240℃に上げて、先程のサラダ油をまぶした型を15分以上焼いていきます。焼き上がりはなんだか焼け焦げた感じになりました。
何だか汚らしくなりましたが、パン型の上に油のコーティングが施された感じになります。
初めてのパン焼き
空焼きした型で初めてのパンつくりに挑戦してみました。1.5斤分の小麦粉をホームベーカリーでコネコネ、2つに分けて丸めていきます。先程の型に敷いていきますが、2つの山を作ることに。
結論的に言いますと、見事に失敗(笑)。型にパンが見事に引っ付きました。あまりにもボロボロになったために 写真でお見せできません(笑)。
使い始めに空焼きを行ったのに何故ひっつくのか?
最初に150℃で20分空焼き、次は油を塗って240℃で25分以上焼きました。方法は間違ってないと思うのですが、何故上手くいかないのでしょうか?
とりあえず もう一度最初からの工程をやり直してみました。パンを焼く時には あらかじめ型にサラダ油を塗って焼いていきました、パンの焼き方は変わりありません。
しかし今回は驚くほどスポッとパンが抜けました。テレビでパン屋さんが型からパンを抜き出す時に軽くひっくり返しただけで外れる感じです。
何故こんなにも外れ方に差が出たのでしょうか?
食パンの型(アルタイト)は洗ってはいけない
そうです、食パンの型(アルタイト)は洗いはNGです。自分は最初に空焼きした後に、「おろし立てなので洗剤で洗っておこう!」と、愚かにも型を洗剤で洗ってしまいました。
結果、焼き上がりに パンが型にひっついてボロボロ状態になりました。そこで2回目は空焼き後に洗剤等で洗わずにキッチンペーパーで汚れをふき取っただけで使用しました。
すると型からパンがスポッと綺麗に外れました。どうやらここらへんに秘密が隠されていた様ですね。
これが空焼き後に洗わずに焼いた食パンです。綺麗に外れました。右が新しい1.5斤タイプ、左が今まで使用していた1斤タイプです。今まで約10年間近く引っ付いて来た1斤の型が、油を塗って空焼きしたことにより引っ付かなくなりました。
最後に
今回は食パンの型(アルタイト)1.5斤を購入しましたが、使い始めのコツを整理しておきます。
- 150℃にセットしたオーブンで20分間空焼き。
- 焼き上がり熱いうちにゴミ・鉱油等の汚れをふき取って、サラダ油を型の内側になるべく薄く塗りこむ
- 240℃に温度を上げて15分以上空焼きする。
この後は洗ってはいけません、そのままでパンを焼いていきます。これでおそらくパンが型にひっつく事はないと思います。
もし万が一パン型がひっついてしまったら、仕方がないので洗剤等で洗い流して油を塗ってから空焼きをしてやると良いですね。
